先日のNHK杯テレビ囲碁トーナメントでは、高尾先生の勇姿が見られてとても嬉しかったです。
さて、実は次回のNHK杯にも、私のとても好きな棋士が登場します。
それが
山田規喜九段です。
山田九段は関西棋院所属の棋士です。私が初めて知ったのは、確か「囲碁関西」という関西棋院の月刊誌を読んだときだったと思います。顔写真が載っていて、「お、なんだかダンディな棋士がいるな」と思った記憶があります。
勿論とても実力のある棋士です。
2007年、第32期名人戦、最終予選決勝にその姿はありました。痛恨の一局で、彦坂直人九段に半目及ばず。
「白の半目負けを示す盤上を見て、山田は母親を見失った子供のような表情になった。碁盤の周囲を見回し、石が落ちていないかを確認。次は棋譜を取り、目算を始める。
10分ほどたっていたと思う。山田はミスに気がついた。頭を抱えたり天井を見つめたりを繰り返すが、目はどこにも焦点があわないようだ。記者はこんなに残酷な終局は初めて見た」
(
朝日新聞の観戦記より)。
そして2年後の2009年、第34期名人戦の最終予選決勝にも山田九段は登場しました。そして王銘琬九段に敗れ、またもリーグ入りを逃しています(
朝日新聞の観戦記)。
更に昨年、第40期名人戦、三度目の最終予選決勝に挑みました。
11月6日、相手は蘇耀国八段でした。
そしてまたもリーグ入り目前にて涙をのみました。
今期NHK杯、一回戦の三村九段との対局では、ノーネクタイで登場した山田九段。二回戦ではネクタイを締めていましたね。
日曜日が楽しみです。